Report
活動報告

国際機関で勝負できる日本人を増やすための取り組み

更新日時:2026.08.11
国際機関で勝負できる日本人を増やすための取り組みが、8月7日(金)の日経新聞で取り上げられました。
「日本からの出向者には、『休みに来たの?それとも仕事をしに来たの?』と最初に尋ねるの」
私がOECDで働いていた頃、同僚から聞いて衝撃を受けた言葉です。
日本から国際機関に出向する職員の中には、必ずしも能力や意欲が十分ではない人がいる。だから最初の面談でこう尋ねられ、不十分だと判断されれば、「ただそこにいる人」と扱われるのです。
日本人がそう見られていることが、悔しくてなりませんでした。
複雑化する国際環境の中で日本が生き残るには、国際機関で重要なポストを獲得し、国際ルール作りに深く関与する必要があります。
しかし現実は、日本の国連分担金は世界3位なのに、職員数は11位。出しているお金に見合う人材を送り込めていません。
一方で、国際機関は徹底した実力主義の場所です。「お金を出す代わりにポストを」は通用せず、人材には英語力を前提とした高い専門性が求められる——これが、実際に国際機関で働いた私の実感です。
そこで、国際機関で勝負できる日本人を増やすための施策を考え、先日、自民党の会議でプレゼンしました(詳しい内容は下記画像参照)。
提案した施策のひとつが、公務員の「グローバル・キャリアトラック」です。
日本は国際機関にいわば「公務員枠」を持ち、多くの公務員を送り込んでいます。しかし、専門性に疑問符がつく人材が送られたり(もちろん立派な方もたくさんいます)、その経験がその後のキャリアに繋がらなかったりする例も見られます。
「グローバル・キャリアトラック」は、国際機関で重要な役割を担う公務員になるための特別なキャリア制度です。
このトラックに指定された公務員は、一定の専門性を鍛え、国際機関と国内省庁の部局を行き来し、最終的には国際機関の主要幹部を目指す。国内にいる間も、関連する国際会議などに優先的に出席できる。
これは、「休む」ためではなく、「世界と日本のために働く」ために国際機関へ打って出る——そんな公務員を育てるための制度です。
これは、国家公務員という仕事の魅力を高めることにも繋がります。
国際機関の採用試験は数百倍の倍率で、独力で突破するのは容易ではありません。公務員になり、日本政府から送り込まれる道の方が、世界で勝負するという夢を叶えやすい。
世界で勝負したい学生には、ぜひ公務員となって「グローバル・キャリアトラック」を目指してほしいと思います。
制度の確立に向けて、これからさらに取り組んでいきます。
根本拓 後援会
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