厚生労働委員会で質疑 – 性別構成に左右されない“くるみん認定”のあり方

「根本さん、女性だけの企業がくるみん認定をとれないのっておかしくないですか?」
同期の福田かおるさんからのこんなメッセージが、今回の厚生労働委員会での質問のきっかけになりました。
子育てサポート企業を認定する「くるみん認定」を取得すると、助成金や税制上の優遇、公共調達での有利な評価という特典があります。
しかし、「くるみん認定」は、男性と女性のそれぞれについての育休取得率の目標を両方とも達成することが求められているため、従業員全員が男性または女性の企業は、どんなに従業員の子育てをサポートしていても、「くるみん認定」を取ることができず、公共調達等で有利に扱われません。
今回の質問では、このことを取り上げ、「これでは男女ともに仕事と育児を両立できるようにするという法の趣旨が徹底されないので、是正すべきではないか」と問題提起しました。 これに対して厚労省からの答弁は、「仮に社員が女性のみの企業において一部基準を免除する場合に、他の企業との公平性や認定としての質の担保に懸念がある」とやや後ろ向きなものでした。
しかし、私はこの理由付けは合理的ではないように感じます。 「従業員全員が女性である企業が女性にとても手厚い子育て支援をしている」、または「従業員全員が男性である企業が男性育休取得率100%を達成している」ようながんばっている企業に、くるみん認定を付与したとして、従業員に男女の両方が含まれる企業との間で公平性が害されるのでしょうか。
むしろ私には、くるみん認定を得ている企業と比較しても、子育てサポートの量や質で引けを取らない企業がくるみん認定されないことの方が不公平だと感じます。 制度の課題を深く考えるきっかけをくれた福田かおるさんとともに、子育てサポートをがんばっている企業が正当に評価されるよう、「くるみん認定制度」の改善に向けた働きかけを続けていきます。
 
 









